賃金業者には様々な業態がありますが、誰もが1度は借り入れの経験はあるものです。しかし気軽に借金をできるからこそ問題になっているのが多重債務です。

 

消費者金融からの借金により、自己破産になったニュースはよく耳にするもので、「消費者金融連絡会」の調査によれば2004年の自己破産の申請件数は21万1千件です。その中で賃金業者からの借入れが原因となっている自己破産は19万3千件で申請全体の9割以上となっています。

 

さらに「消費者ローン利用者、経験者の意識調査(*1)」から、細かくデータを見てみましょう。

 

・金融機関(銀行、信託銀行、信用金庫、ネットバンク)
・消費者金融会社
・いわゆるクレカ会社
上記3種の金融機関のうち、全てから借入れ経験がある人は全体の4割以上、消費者金融会社とクレジットカード会社・信販会社の2種から借金をしている人は2割以上という数値が出ています。また、消費者金融onlyから借入れをしているのは、わずか3%にとどまるという数字も出ています。

 

このデータから、わかるように消費者金融のみから借入れを行っている人は極めて少ないのです。一方で3業態全てから借入れをしている層が半分近いということは、借入れをする人の多くは複数の借入れがあるということです。

 

ではなぜ複数の機関から借入れを行う必要が出てくるのでしょうか。理由は借金を返済するために新しく借入れを行っているからです。1度、借入れを行えば、金利もついて借金した額に上乗せしたお金を支払う必要があります。

 

しかし上乗せした額の借金まで支払うことが出来ないため、新たに借金をしなければいけなくなるのです。

 

期限までに返済をしないと、支払い延滞情報がブラックリストに乗ることもあり、逼迫した状況は新たな借金を背負う状況をつくりだします。

 

こうなると借金を借金で支払う自転車操業となり、最低限の返済しか出来きずに、金利で借金は逆に増えていくという結果になります。

 

こうした状況が多重債務の問題で、1度多重債務になると、簡単に借金はなくなりません。日常生活にも支障をきたすレベルになってくると任意整理や自己破産といった形で債務整理を行う必要がでてきます。

 

誰でも、自分は多重債務にはならないはず、そうおもっていながら自己破産への道を進んでしまうのです。お金を借入れする前に、多重債務のリスクや回避方法をよく研究しておきましょう。